2026.03.06
女性の本音を市政へ/「GUCHI(ぐち)だけでは終わらせない!フェス」/北九州市
北九州市はこのほど、女性が日常生活を送る中で感じる疑問や違和感を、街づくりに生かすイベント「GUCHIだけでは終わらせない!フェス」を開催した。女性の声を新たな政策づくりに反映させる目的で、女性活躍や男女共同参画の推進を訴えてきた公明党北九州市議団(成重正丈団長)は、同市小倉北区の「北九州メッセ」で開かれたイベントを視察した。
■家庭や仕事の悩みトークショー/働き方、男性の意識改革などで意見
「なんかモヤッとする」「これって私だけ?」――。北九州市は、女性の日常生活上の感覚を大切なアイデアとして街づくりに生かそうと、2025年4月に「WomanWill推進室」を設置し、今回の催しは、不満や悩みを愚痴だけで終わらせず、政策につなげようと企画した。
女性の「リアルな声」に、市をより良くアップデート(Good Update)する、チャンス(Chance)、ヒント(Hint)、アイデア(Idea)があると位置付け、それぞれの頭文字を取ってイベント名に。当日は、ステージ上でトークショーやパネルディスカッションが実施されたほか、企業や団体による30以上のブースも設けられた。
ステージは、30代~40代の女性6人が子育てや家庭の悩みを本音で語り合うトークショーが大反響。「保育園や習い事の送迎は母親の仕事?」とのテーマに、登壇者は「暗黙の了解で母親の役割になっていた」「もっと家族の協力が必要。行政のサポートがあれば少し楽になる」などの声を上げた。
一方、「自分の不調は後回し」とのテーマには、「不調に“気付かないふり”をする」「小児科で親も一緒に診察してもらえる体制があれば」と、苦労や願望を共有する場面もあった。
別のプログラムでは、武内和久・北九州市長と地元企業の経営者や役員らが、女性が職場で本音を言える環境づくりを巡り意見を交換。「産休に入る同僚の仕事を引き継いでも、評価や給料に反映されない」「子どもの発熱で早退できる職場の配慮はありがたいが、責任ある仕事を任せてもらえなくなった」などの声に対し、働き方改革や男性の意識変革の必要性を話し合った。
市WomanWill推進室の田端亮平次長は「今後の街づくりに向けた、新たな視点や声が多く集まった。一時的で終わらせず、施策に盛り込んでいきたい」と語った。
党市議団は女性が自分らしく生活できる環境の整備に向け、議会質問や予算要望を通じて、女性の健康支援、働き方改革などを訴えてきた。成重団長は「女性の本音を聞ける貴重なイベントで、男性の女性への理解も進む内容だった。今後も、女性が北九州に住み続けたいと思ってもらえるような施策の実現に力を入れていく」と話した。